“ここに来てよかった”
人も自然もあたたかい。皆が家族みたいな場所。

渡辺 敏郎さん

  
出身地:愛知県常滑市
移住時期:2016年3月
Iターン

移住まで―

僕が地域おこし協力隊になろうと決めたのは大学4年生の時。
たまたま参加した地元のイベントに奈良県の地域おこし協力隊の方が参加していて、そこで初めて地域おこし協力隊というものを知りました。同年代の人が田舎で積極的に活動している姿を知って、「そんなことをやっている人がいるのか」とすごく興味を持ったんです。当時は就職活動中。内定も決まっていた僕は、これでいっかと漠然と考えていました。でも、地域おこし協力隊の事を知ってからは「このままでいいのか?」という考えが出て、どうせ働くんだったら他の人がしたことがないことをやってみようと思い、決まっていた内定を辞退。協力隊に挑戦することにしました。家族は応援してくれましたが、当然ですが友達は驚く人が多かったです。内定を蹴るなんて普通じゃ考えられないですよね(笑)でも、最終的には「敏郎らしい」と思われていたようです。それから2016年4月に加茂谷地区の協力隊として着任しました。

現在は地域行事の手伝いはもちろん、加茂谷の暮らしをブログで発信したり、月1回の子供達とのサッカーイベントや、廃棄すだちを活用した6次産業化にも取り組みながら加茂谷の名前が広がるよう活動をしています。

きっかけ

大好きな祖父が香川県出身なので、四国が自分のルーツだと思って、移住先も四国で考えていました。
徳島を選んだのは、4県の中で自分が一番知らない場所だったからです。友達に聞いても場所もあやふやな人もいて・・。でも、知らないことで興味を持ちましたし、自分が行けば少なくとも自分の周りの人には徳島を知ってもらえると思ったんです。阿南市加茂谷に来たきっかけは「加茂谷元気な町づくり会」の皆さんとの出会いでした。

見学に来た時に町づくり会の方に案内してもらって色々な話をしたんですが、すごく楽しくて。「ここの人達と一緒にいると面白いだろうな」と感じたんです。あと、加茂谷を案内してもらった時に「お松大権現」(※「猫神さん」と呼ばれ、招き猫が約1万体奉納されている神社)に行きました。

そこで、神社の方から「ここの招き猫は常滑市から来てるよ」と聞いて本当にびっくりしたんです!
遠く離れた徳島で自分の地元との繋がりが見つかるなんて運命を感じました。そうやって色んな事が重なって、自分が来る所はここなんだと移住先に決めました。きっとお松大権現の招き猫に加茂谷に来いって招かれたんだと思います(笑)

よかったこと・苦労したこと

加茂谷に来て、生活は180度変わりました。愛知では何でもすぐ手に入る環境でしたが、ここはそうじゃない。来てすぐの頃、せっかく加茂谷に来たんだから、お金を使わずにあるもので工夫しろと地元の人に言われたんです。物をすぐ買うんじゃなくて、自分の頭で考えてみる。何でも簡単にできるこの時代に、不便かもしれないけどこういう考え方を教えてもらって経験できたのは自分にとってすごくよかったです。

大変だったことももちろんあります。例えば、古民家に住んでいるので、湿気で服や畳がカビだらけになったことや、家にノミが発生したこともありました。一人暮らしが初めてだったので、慣れないことがいっぱいでしたし、衣食住が整っていることは、当たり前じゃないんだと実感しました。でも、加茂谷の皆さんがすごく助けてくれましたし、僕自身もこっちの生活に慣れて楽しんでいます。

移住を検討している方へ

加茂谷の人は、本当に皆が家族みたいなんです。
僕くらいの若い世代が一番少ないせいか、息子や孫のように思ってくれています。野菜とか果物はもちろん、煮物やカレーなんかをおすそわけしてくれたりして、僕みたいな若者を受け入れてくれました。本当にここに来てよかったと思います。山と川が目の前にあって、こんなに自然を味わえる場所はないし、とにかく加茂谷は人がいい。来てみたら好きになる地域だと思うので、若い人にもっと来てほしいですね。自然と人のあたたかさを感じたい方はぜひ加茂谷に来てください!